四日市市県地区まちづくり委員会

2021/10/24(日) 県地区総合防災訓練が行われました

令和3年度の総合防災訓練は、コロナ禍を考慮した上で、自主防災協議会が検討し、災害時の安否確認をスムーズに行うための《黄色いハンカチ作戦》と、参加者を限定した《防災講演会》が実施されました。

自治会加入世帯に新しく配布された「黄色いハンカチ」を、朝からそれぞれの家庭で掲げていただき、各地区の組長さん方が掲示数を確認、自治会長さんから県地区市民センターに無線機を使って報告がなされました。
この訓練は県地区内の安否確認の方法を統一し、要救助者をいち早く発見し救出する目的があります。

今回の結果は、2,054枚の黄色いハンカチを配布し、1,581枚の報告があり、率としては77%になりました。
訓練当日の皆さまのご協力ありがとうございました。

黄色いハンカチ作戦

講演会参加者アンケートでは、
黄色いハンカチ作戦について、
「無理なく取り組める実用的な訓練」
「ハンカチは目立って、確認する人も時間がかからず良いと思う」
「ハンカチの取付場所、道路からよく見える場所、より具体的に指導してください」
「ハンカチは当日出していない家もあるので、実際の災害時に活用できるか疑問です」
など、関心の高さをあらわす意見をいただきました。

《黄色いハンカチ作戦》は、次年度以降も実施予定です。
自治会に加入していない世帯へどのように関わっていくかの課題もありますが、100%の掲示率になるよう普及が進むことを願います。

 

次に県小学校体育館で行われた《防災講演会》は、名古屋大学減災連携研究センターより荒木裕子特任准教授をお迎えし、自主防災協議会委員・地区内の各種団体の代表者を中心に『在宅避難を考える』というテーマで、東日本大震災時の避難所の様子や、避難行動について学び、在宅避難の場合の課題について教えていただきました。

防災講演会

アンケートでは
「県地区以外の方が避難していることも頭に置かないといけない」
「各地区避難所の現況について現地で確認する機会が必要」
「自主防に対してどのように協調してやっていくかを考える過渡期にきていると思われる」
「運営対応を地域として具体的にどのようにやるかガイドブックを作成してもらいたい」
「高齢者に対応した活動を実施してほしい」
などたくさんの意見をいただき、今回の訓練をとおして、地域のみなさんが、真剣に考えていることをアンケートの中からも感じることができました。

しかしながら災害は他人事ではありません
自助はもちろんのこと、県地区として平時のいまだからこそ備えておくべきことが、まだまだあるのではないでしょうか。