四日市市県地区まちづくり委員会

地域マネージャーの取材日誌 第七回 (R5.6.6、6.18)

<防災教室「在宅避難を考える」> 

6月18日(日)に開催された防災教室は、地震でライフラインがストップすることを想定し、水を極力使わない調理法「ポリ袋調理」を実践しました。

災害時、野菜不足が問題となりますが、事前に野菜を天日干しし、ストックしておくことで野菜をうまく活用できます。
今回は、事前準備の天日干しの工程は教室参加者の口に入ることを考慮して、新しくできた「農業センター」の農産物加工室で野菜を乾燥することになりました。

農業センター施設 農産物加工室で野菜を乾燥しました
農業センター施設農産物加工室とは
地元農産物を活用した加工品の開発や試作に取り組もうとする方なら、
どなたでも利用できます。
他にも、土壌診断室や会議室があります。


6月6日(火)、女性防災クローバーのメンバーが、農業センターの加工室に集まり、加工室の機械について説明を受けたあと、
調理器具を借りて、今回のメイン食材である「にんじん・ごぼう・しいたけ」などを千切りして乾燥機のメッシュトレーに食材が重ならないように並べ、
職員の方に、乾燥時間や温度の目安を聞きセットしました。

乾燥には時間がかかるとのことだったので、翌日以降に確認に来るメンバーや、防災教室当日の役割分担など相談室を借りて打ち合わせを行いました。
にんじんの切り方がバラバラであったため、乾燥時間に差が出ましたが、10日には、真空包装機で食材別にパックに封入しました。
農業センターの職員の方の親切な手引きで、食材をスムーズに準備することができました。

乾燥が終わった後の野菜

防災教室の当日、会場となる市民センター調理室は3年間コロナ禍で調理室としての利用はされていなかったものの、
普段から整備されていたため、必要なものをすぐに取り出せました。

今回は、他地区からの参加者もあり、総勢20名程で防災教室を実施しました。
開始前には、クローバーのメンバーが人数分の食材を計量し、時間短縮のためお米を浸水。
参加者は、自分の分量の野菜とツナ・調味料をお米とともにポリ袋に入れて、口をしっかり結びます。
大鍋に沸かしたお湯の中に、カラー糸で目印をつけた自分のポリ袋を入れて、20~30分茹でます。

ポリ袋調理の様子試食します

大鍋で茹でている時間を使って大会議室に移動し、家で避難をする場合のトイレの処理方法や避難所の現状、自宅に備蓄するものを説明しました。
調理室に戻り、紙食器を作ったあと、出来上がった混ぜごはんを紙食器に袋のまま置き、綴じ口を開きます。
事前準備したみそ玉には、乾燥しておいたネギとわかめを入れ、お湯を注ぎました。
調理のポイントをおさらいし、みんなで試食。

参加者からのアンケートには「ごはん美味しかったです。」「トイレの使い方が参考になった」などの感想が書かれており、
在宅避難について考えてもらえる機会となりました。

地区にはさまざまな団体や組織があります。
新しくあがた地区に転入された人などに、地域の活動を知ってもらえるきっかけになればと思い不定期で記事を書かせていただきます。
取材先も随時募集中です。