四日市市県地区まちづくり委員会

平成27年度 連合自治会の視察研修報告

 

例年、この時期に連合自治会ではテーマを設定し視察研修を実施してきました。

本年は各地区でセンター館長の裁量に任せられる予算がつき、いろいろなテーマを設定して各地区で特色ある事業や施策を模索しています。

県地区でも地域の生活環境の改善、あがた音頭などかつての文化の発掘、他地区にむけての県地区をアピールする情報発信等の計画を市に提案しています。

今回の研修は、それらの計画の推進を目指して各地の特色ある事柄に触れてみようということ、そして各自治会との情報交換と親睦を深めることが大きな目的でした。

 

姫路城の防御対策の説明を熱心に聞く 最初の視察場所として世界文化遺産に登録さている姫路城を訪れました。

改修直後の日曜日で大天守は2時間待ちと聞き断念しましたが、ボランティアガイドさんの案内で百間廊下を見学し、城の歴史と徹底した防衛対策の仕組みを説明していただきました。

姫路城は、一時個人所有の城となり荒れていたが、住民の力を結集して復興させたとか、戦時中には焼夷弾の直撃も受けたが運良く不発弾で延焼を逃れたといった話も伺いました。

文化遺産も住民の人たちの熱い思いにより残され、維持され、それが引き継がれていっているのだという現実をみせていただいたという感じです。

 午後は倉敷に移動し、野崎家塩業歴史館やジーンズ通りの古い町並み等を楽しみながら、地域特有の産業振興や商業振興の歴史を視察しました。

倉敷市の美観保存地区にて記念撮影翌日は、由加山蓮台寺を訪問しました。

真言宗の理知的な感じの若い僧侶がよく通る声で詳しく説明してくださいました。

ここ1カ寺で西国88か所を回ったご利益が得られるというなんとも贅沢なお寺巡りをさせていただき、何とも世俗的ですが何千万円もするという、このお寺で一番高額な円山応挙の絵を見せていただき、御祓いをしていただいたりと、ゆったりとした時間の流れを楽しませていただきました。

江戸から大正時代の町並みを保存している倉敷の美観地区を散策し、バスでの移動の合間を縫って、各自治会の情報交換や親睦を深め、お互いの自治会の問題点を理解するなど、有意義な時間を過ごさせていただきました。

(県地区連合自治会馬渕敏之)