四日市市県地区まちづくり委員会

平成30年度 連合自治会の視察研修報告

初めて 6 月に梅雨明けした関東甲信、その一方で大雨が続く沖縄・九州や西日本、おまけに台風 7 号、近海で発生、沖縄から九州に接近している……。

梅雨の晴れ間とはいえ天候に不安を抱えたまま、恒例の県地区連合自治会視察研修が始まった。

さすが、自治会長の皆さんだ。全員集合で集合時間に出発することができた。

 

東名阪道から伊勢湾岸道に入った頃、事務局から今年度の視察研修の目的地の説明がされた。

私 たちの住む日本は、北米プレート、ユーラシアプレート、フィリピン海プレート、太平洋プレート の上にあり、その中の 3 つのプレートが重なる所が今回の目的地であることが告げられ、地震発生 のメカニズムを学んだ。

その後、各町自治会長の自己紹介を行い、それぞれの自治会の特色や自治会活動を通じた経験や 悩みなどを紹介した。相互の情報交換を通じ、地域活動に対する思いを共有することで一体感を共 にする中で、バスは東名高速を東進、静岡市に 30 年前に開館された『静岡県地震防災センター』 に到着、視察した。

 

静岡県地震防災センター前にて
静岡県地震防災センター前にて

同センターは、津波の高さの実寸大展示やシアターによる津波体験などが主になっていたが、家具固定や耐震補強の具体例の展示や防災グッズ事例、ブロック塀の安全対策等も展示されており、大阪北部地震で失われた命、何故守れなかったのか…。何故放置されていたのか…。

少なくともリニューアルオープンの15年前から、ブロック塀の対策強化を訴えていたようだ。危険を指摘する多くの声や地域活動の重要性を再認識する一幕であった。

昼食後は、清水港から駿河湾フェリーで伊豆半島に移動、道中は船内で更に語り合い交流を深めること70分、船酔いも無く無事に上陸、長八美術館で漆喰芸術に触れて1日目が終了した。

2日目は、ペリーが黒舟で2度目に来航した下田港と日米下田条約が締結された了仙寺と了仙寺宝物館を視察、改めて、1度目は横須賀市久里浜に上陸し、2度目に下田にきて開国を迫ったことなど歴史に触れることができた。

 

漆喰(しっくい)芸術の長八美術館の見学
漆喰(しっくい)芸術の長八美術館の見学

 

次の行程の浄蓮の滝では、スロープ・階段を下って、石川さゆりの『天城越え』で歌われる浄蓮の滝にやっとの思いで辿り着き、帰りの上りでは膝の笑いを体験することができた。

午後は富士山本宮浅間大社、富士山は雲に隠れてその姿は現わさなかったが、それぞれ思いを抱いて参拝を済ませ帰路についた。

以上、防災から芸術・歴史・社寺を視察、日常とは違った体験から学び、得る物は多かったと考えます。

今回の視察研修を通じて各町の自治会長が深めあった絆は各町の絆として太く、強く結ばれていくものと考えます。

(県地区連合自治会 中川 敏雄)