四日市市県地区まちづくり委員会

県地区まちづくり委員会・視察研修報告 (2022年度の活動)

新型コロナのために休止に追い込まれていたこの視察研修、2019年以来の久々の復活となりました。
今回の研修テーマは「世界の民族文化と日本文化を学ぼう」です。

11月29日朝、集合場所(大沢集会所)へ。新型コロナ対策で参加者全員が検温チェックを受け、手指の消毒をして、1人2シートの指定席に乗車しました。

7時15分:参加者22名を乗せてバスは出発
菰野ICを経て新名神高速道路を一路西進。小松会長の挨拶、藤波事務局長からの諸注意、ガイドさんからの行程案内がありました。
休憩の大津SAを出発後、寺本地域マネージャーから今回の研修参加者全員の紹介がありました。

9時30分:万博記念公園駐車場に到着
先ずは太陽の塔の前で記念写真の撮影。う~ん、みんないい顔して撮れたかなぁ、マスクを取っている人もあり、さ~て、どうなっているかなぁ~。

10時:太陽の塔内部の見学開始
いきなり、1階の『地底の太陽』では幻想的な画像を視聴し、『ファンタスティック?』ウ~ン、何とも言えない感覚が…。
私の乏しい芸術性ではコメントできず!?
そして私たちは2グループに分かれ、『生命の樹』を上へ上へ…。
その高さはなんと41メートル。太陽の塔を制作した岡本太郎さんは、天空に伸びる1本の樹体に原生類時代の単細胞生物のアメーバ~哺乳類時代のクロマニョン人まで・・・生物進化をたどる33種類ものいきものを貼りつけています。
『生命の樹』は下から上に向かって進化をとげていきます。
ただ、アメーバが下等で人間がすごいという事ではありません。
根源から未来に向かってふきあげる「生命のエネルギー」をあらわしているようです。
岡本太郎さんは、今から約50年も前にそんなことを考えてこの塔をつくっていたのか?

太陽の塔
太陽の塔を背景に記念写真

11時:国立民族科学博物館(みんぱく)の見学です
集合写真を撮影後、自由見学開始。とても大きな施設で、前庭にはかなり大きなトーテムポールがあり、このトーテムポールは、北アメリカの北西海岸先住民の文化を象徴的に表しているものだそうです。
地域展示は各地域の文化・文明が良く理解できるようになっており、世界一周旅行を短時間でできたように感じました。
展示物のなかで私は『筌』(セン・うえ)という魚を獲る竹でできた道具に懐かしさを感じました。
幼少のころ、魚を家の近くの水路で獲る時に使っていたからです。
どこの国や地域でも人々が生活していくために、いろいろな工夫があることに改めて気づきました。
そして、いろいろな祭礼や行事、神々を信仰するなど共通することがたくさんあると感じました。

 

13時:昼食会場の『梅の花』に到着
全員和やかに(静かに)食事をとる…。

15時:宇治の平等院駐車場に到着
鳳凰堂前浄土庭園前にて写真撮影。雨上がりに紅葉が映えて鳳凰堂のきらびやかさを実感。
また、10円硬貨でおなじみの鳳凰堂は、国宝になっています。
その後、鵬翔館を見学。鵬翔館には、雲中供養菩薩像、梵鐘、鳳凰像といった国宝や十一面観音立像といった重要文化財等で古き時代をしのびつつ、現代的で美しくオシャレな建物を、うまく融合させた美術館でした。

16時:見学を終え帰路につく
車内ではガイドさんの走行距離クイズ、県駐在所川井巡査と社協竪谷文化部長の視察研修の参加感想があり、萩まちづくり副会長の挨拶で締めくくりました。

今回の視察研修は、時代を越えて、私たちの歴史や文化を、様々な角度から見つめなおす機会となり、世界の各地域や民族に共通するものが、たくさんあることにも気づかせていただきました。

<県地区まちづくり委員会 副会長 大野光博>