四日市市県地区まちづくり委員会

岡山を愛する会・視察研修報告 2018/9/27

グリーンパーク岡山を愛する会」のメンバーと関係者18名は、9月27日、古都の風情を守る「奈良・人と自然の会」及び世界遺産の「法隆寺」を見学してきました。

前日からの雨も上がり、早朝にバスは地区市民センターを出発。心ははるか奈良の都、パワフルな美人ガイドさんに「岡と山がある所だからグリーンパーク岡山なんですね」と言い切られ、全員爆笑、私達は思い思い岡山のあれこれを説明し、和やかな内に目的地に到着しました。

奈良・人と自然の会のベースキャンプにて
奈良・人と自然の会のベースキャンプにて

少なからず会員は、あの次から次へと襲った台風で見るも無惨になぎ倒された「岡山の杉や檜・クヌギ・椎茸小屋」・・・修復策も検討中での視察旅行には、一抹の不安を抱えていたと思います。

その不安をよそに、「奈良・人と自然の会」の会員さん達は快く「グリーンパーク岡山」のメンバーを迎えてくださり、17haもの広い森へ案内していただきました。

当会は奈良県の平城宮跡風土特別保存地区の放置山林・竹林・水田等を整備し、古都奈良にふさわしい日本の原風景を再生しようと活動を続けられている会です。

2001年、シニア自然大学校OB45人の自然愛好家が会を創設し、現在奈良・人と自然の会のベースキャンプにて「木造最古の世界遺産法隆寺」にて会員数は160名以上であるとのことで、グリーンパーク岡山の規模とは比較にならないが、この会と同じ頃から始まった「岡山を愛する会」を愛おしく感じました。

 毎週木曜日の活動日には、常に会員の半数以上が参加し、大和の里山の原風景が戻ってきたと話されていました。
「椎茸菌打ち」「里山で遊ぼう」「イモ掘り」や「自然工作」、そして地元の小学5年生に田植えから収穫までの水稲栽培体験学習を10年間継続していることには感心しました。
また、収穫した米で料理し食するイベント、子供達も参加、地域社会と連携し社会貢献をめざすことは、どこも同じです。
160名以上の会員は、それぞれ竹林・山林・畑・ビオトープへとグループに分れ作業、手弁当で健康管理、ネームプレートの裏側には、生年月日・血液型・持病等が記入されていました。
さらに毎月立派な会報を発行し、グループの活動状況とメンバー間のコミュニケーションを図っていました。

「木造最古の世界遺産法隆寺」にて
「木造最古の世界遺産法隆寺」にて

昼食後は、1993年に日本で初めて世界文化遺産に登録された世界最古の木造建築「法隆寺」を訪れ、飛鳥時代の姿を現在に伝える貴重な宝物を観ることができました。
日本を代表する寺院、時間の制約上ゆっくり見学できず、いつか再び来てみたいと思いつつ法隆寺を後にしました。

岡山を愛する会では、「里山を守る」「市民緑地として継続的な整備と維持管理」の面から評価を受けていますが、活動者は減る一方の現状です。
こうしたボランティア活動を通して、共感力・相手の心を理解し合うもう一人の自分を見つけることが出来ます。
活動した後の疲れより、達成感をいただいています。

元気で長生き、定年後の人生は長いです。自分の都合で生きるのではなく、地域を思い、これからも微力ながら社会貢献が出来たらと改めて思いました。

(岡山を愛する会 浅井みどり)