晩秋の11月27日(火)早朝7時に、県地区各種団体の役員34名を乗せたバスは地区市民センタ-を出発した。
今回の視察先は、地域の伝統文化を住民の絆で守り町の宝に育てた1.白川郷と2.郡上八幡である。
車内では、小松会長の挨拶、続いて、全員が自己紹介とショ-トスピ-チを行い、参加者の絆を深めながら、終始和やかな雰囲気で視察先に向かった。
白川郷には世界遺産に登録された急勾配の屋根が特徴の家屋が立ち並んでおり、合掌の名の由来は手を合わせたように三角形に組む丸太組みを「合掌」と呼ぶことから来たそうである。
集落では今もその一部が実生活の場として使われており、歴史的な遺産価値は勿論であるが、現代生活との共存には興味を持って見学した。
国の重要文化財に指定されている和田家を全員で見学、その後は白川郷を自由散策、そして郷土料理の昼食をいただいた。
郡上八幡は奥美濃の中心地であり、八幡山の頂上に聳え立つ「天空の城」とも呼ばれる郡上八幡城や、7月半ばから9月初めまでの間に延べ三十三夜にわたって踊る「郡上踊り」が有名である。
まず初めに山内一豊の妻が生まれた郡上八幡城を訪れて入場門で記念撮影をした後、城内の見学をした。
お城そのものの美しさもさることながら天守閣からの眺めに加えて、お城を取り巻く景観全てがとても美しく、大いに目の保養をさせてもらった。
次に「郡上八幡博覧館」を訪れて郡上踊りの実演を楽しく見学し、「あがた音頭」の普及・保存も地域の伝統を守る大切な活動と改めて感じた。
帰路の車中では足の疲れを癒しつつ、今回の視察研修を通じて更に深まったメンバ-の連帯感が、今後のまちづくり委員会活動の大きな原動力になるであろうことを確信した。
県地区民生委員児童委員協議会会長 坂倉一成