本年度のまちづくり委員会主催の視察研修は、好天に恵まれた11月30日、県地区内各種団体の皆さん 34名参加のもと、1.福井県の「美浜原発 PR センター」2.人道の港「敦賀ムゼウム」3.滋賀県の「彦根城」 を視察研修した。
地区市民センターを予定通り出発したバス車内では、小松会長等の挨拶に続き、参加者一人一人の紹介と ショートスピーチが和やかな雰囲気で進行し、参加者の交流と各種団体の実情を認識しあう場となった。
県地区では大津波被害よりも、福井県で原発事故が発生した場合の放射能汚染が懸念されることから、今回の原発視察となった。
美浜原発 PR センターでは、1.原発のしくみ、2.福島原発事故の要因と過程、3.美浜原発再稼働に向けた安全対策の取り組み等について、映像での説明を受けた。
次に展示館内を巡り、実物大の原子炉模型で燃料棒と制御棒等による原子炉運転制御方法及び安全対策等の説明を受け、原発の現状について学習することが できた。
敦賀ムゼウムでは、ユダヤ人難民約 6000 人が命のビザにより敦賀港に上陸した時の住民との心温まる 交流の記録や、日本赤十字社の救助によりポーランド孤児 763 人が敦賀港に無事上陸した時の記録等が展示されていた。
日本国の命令に反してユダヤ人に日本通過ビザを発行し続けた杉浦千畝の勇気ある行動と偉大さに感動した。
最後の見学先は彦根城、美しい紅葉と「ひこにゃん」に出迎られ、不規則な石段を登りつめると、眼前に 美しい国宝の彦根城天守閣がそびえる。
城内の急勾配階段を上ると、天守からの眺望は素晴らしい。美しさ だけでなく軍事面での防御を兼ね備えた名城を 見学できた。
帰路のバス車内では、あがた音頭も披露され、有意義な視察研修であっ た。
(事務局 藤波)